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<Author: 孟浩然>
<Title: 秦中寄遠上人>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 秦中にて遠上人に寄す>
<BookPage: 50>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
一丘常欲臥，三徑苦無資。
北土非吾願，東林懷我師。
黃金燃桂盡，壯志逐年衰。
日夕涼風至，聞蟬但益悲。
<End Poem>
<Translation>
名（な）もないどこかの丘（おか）に、世（よ）を捨（す）てて高臥（こうが）しようと、いつも願（なが）っているが、三本（さんぽん）の小道（こみち）を持（も）つ隠者（いんじゃ）の住居（じゅうきょ）を営（いとな）む資力（しりょく）に困（こま）っている。といって北方（ほっぽう）の地（ち）長安（ちょうあん）での栄達（えいたつ）・名声（めいせい）を求（もと）めることは、わが願（ねが）いではなく、今（いま）は、ひたすらに東林寺（とうりんじ）の名僧（めいそう）にも比（ひ）すべき遠上人（えんじょうじん）こそわが師（し）として慕（した）わしい。

財貨（ざいか）は物価高（ぶっかだか）によって尽（つ）き、盛（さか）んな志（こころざし）は、年（とし）ごとに衰（）えた。日（ひ）の夕べ、涼（すず）しい風（かぜ）が吹（ふ）いて来（き）て、秋（あき）の蟬（せみ）の声（こえ）を聞（き）いては、ただますます悲（かな）しみ嘆（なげ）くばかり。
<End Translation>